過去拍手御礼



≪その1≫

こんにちは皆様。
わたしくし、都内アパレル・メーカー≪MPカンパニー≫の営業課・尾上貴美江と申します。
こうして皆様にご挨拶申し上げるのは初めてでございますね。

実はこの度、光栄にもこちらの管理人殿より
『あなたが見たJDGネタを披露してねvv』
というオファーをいただきましたの。

“ネタ”とおっしゃられても、どのような事をお話すればよろしいのかしら…?

おかげさまで、弊社はJDG設立以来、ずっと制服納入のお取引を得ています。
わたくし自身も、当初より営業担当をさせて頂いております関係上、隊員の方々と親しくお話させて頂く機会がございます。

そのような時に、ふと垣間見える彼等の様子などをお話しすればよろしいかしら…ね。

と、申しましても、職務上知り得たクライアントの情報には守秘義務がごさいますので、当り障りのない事のみお話しいたしますね。
(ホントはね、あ〜んなコトや、そ〜んなコトなど○秘ネタもあるの♪
でも西脇さんに睨まれて出入禁止になっちゃうとイヤですものぉ〜^^; それはナイショ おほほほほ)

さて、初回は何をお話ししましょうかしら?!
ここにいらっしゃる皆さんが一番知りたいのは、やはり石川隊長の話題ですよねぇ〜♪ ふふふvv

皆さんはすでに、石川隊長がフレグランスをつけていらっしゃるのはご存知ですよね?!
その銘柄は個人情報の1つなのでお教えできませんが、それをご愛用になるきっかけをお話しいたしますわ。

      

【尾上女史の極秘レポート・1】


あれは、そう…4年ほど前のことだったわ。

あの頃は、テロ襲撃による相次ぐ殉職で、次々と指揮官が代替わりしていました。
その当時もちょうど、7代目城教官に代替わりしたばかりでした。
その城教官がとりわけ目をかけてたのが、まだ年若い石川さんです。
城教官はご自分の片腕として、石川さんを“補佐官”に任命されたのです。
石川さんも、城教官をとても尊敬なさっておいででした。
ですから、このお二人は、わたくしども部外者の目から見ても、とても素晴らしい指揮官コンビに思えました。

そんなある日、私がJDG本部に営業にお伺いした時のことです。
業務上の打ち合わせが終わると、城教官が私を呼び止められたのです。
『ちょっと相談に乗ってもらいたいのだが…』と。
何事かとお聞きすれば… 少し照れながら
「あ―― その… 参考までに聞きたいのだが―― 石川に似合う香水はどんなものがいいかな?」
「えっ! 補佐官の石川さんの事ですか?」
「ああそうなんだ。彼から就任祝いをもらったので、そのお返しにとプレゼントしようと思ってね…」

そう云えば、あんなに素敵な石川さんなのに、ご自分のファッションには、ぜんぜん気にかけていらっしゃらないのか、フレグランスをつけていらっしゃる様子はないわねぇ…
目の前の城教官は、非番の時もこうしてお仕事の時でもダンディーな雰囲気をたたえて、それに合う香水をいつもつけてらっしゃるわv

「そうですわねぇ〜…」
石川さんのお姿を思い描きながら、深呼吸してみる。

「爽やかな柑橘系に、少しフローラルな甘さが加わっているものなどどうでしょうか…」
わたしくしがそう告げると
「あぁ、すまないが具体的な銘柄を教えてくれないなか?!どうも私はそうゆうのに疎いのでね(^^;)」
と、城教官がおっしゃられました。
「あらそうなんですか?! いつも素敵な装いをしてらっしゃるのでお詳しいのかと…」
「ははは これは家内のおかげだよ(^^;)」
あらまぁ、愛妻家の教官らしいお言葉だわ♪ ほほほ
「では、数日お待ちいただけますか? 2〜3日中にいくつか候補のサンプルをお持ちいたします。」
「私用なのに、わざわざ悪いね;;」
「いえいえ。香水選びなんて、わたしくしにとっても楽しみですわv」
「じゃ、宜しく頼むね!」
「はい! かしこまりました。」


社に帰ったわたくしは、すぐさまデザイン課の橋本部屋に駆け込みました。
わたくし一人だけの判断でもいいのだけれど、やはり他の人の意見もリサーチするにこしたことがありませんからね。
それに、橋本くんのデザイナー&ファッション・コーディネイターとしての意見は頼りにしていいと思うから!

「――という城教官からのご相談なの! あなたなら、どんなのをお奨めする?!」
そう持ちかけると、案の定こやつめ“石川さん”の名前を出したとたん、目の色かえてノッてきたわ(ーー;)
なにやらキャビネットをごそごそ探していたと思ったら、やおら雑誌の束を持ち出して、ぺらぺらとめくり始めたの。
いくつかのページに付箋を付けたかと思うと、今度はパソコンに向かって検索かけ、じこ〜とプリントアウトしてよこしたの。
はぁ〜 おみごとさん(^^;)

「石川さんへの香水のプレゼント、俺だったらこの4つの中のどれかにするな!!」
彼が選び出したモノのうち3銘柄はわたくしが考えたのと同じメンズ物で、あと1つはなんとレディース物でした!
むむむ、コレを候補に入れるとは…やはり侮れぬ奴だわ。
「わかったわ。ありがとうね♪ とっても参考になったわv」


翌日、わたくしは営業廻りのかたわら、知り合いのサロンや取引先のデパートに寄って、橋本くんが選び出した香水のミニチュア・ボトルをかき集めて回りました。


そして二日後、再びJDG本部の城教官をお訪ねし集めたサンプルをお渡しいたしました。
「やぁ、手間をかけてしまったね」
「お気になさらないでください。この4本の中でしたら、どれも石川さんにお似合いだと思います。あとは、ご本人のお好みの問題でしょうか…」
「う〜む、そうか…。わかった、あとは本人に選ばさせる事にしよう!」
「それがよろしゅうございますね♪」
「ああ。彼は仕事熱心で、若いくせにこういうことに無頓着だからなぁ〜(^^;) まあ、オシャレにかまけてる暇も無いのが現状だろうが…(ーー;) それでも、もう平隊員じゃなく補佐官ともなれば、どうしても今まで以上に対外的な席に顔を出さなければならない立場だからな。こういう気遣いも必要になると思ってね。
おせっかいかな、ははは」
城教官は少し照れながらも、まるで息子を想う父親のような暖かい眼差しをなさって微笑まれていました。
「お節介だなんて、そんなことないです!部下思いの上司の下に就く事ができて、石川さんも幸せですね♪」
「それは逆に私もだよ。石川くんには世話になりっぱなしだ」
ほらコレ、と云ってジャケットの袖口を見せて下さいました。
そこにはカギ裂きを丁寧に補修縫いされた跡がありました。
「彼は実に上手いんだよコレが。ズボンの裾のほつれもまつってもらった事があるぞ。女房顔負けのだ♪」
なんだかまるで“惚気話し”を聴かされている気分ですわ。
だから…
「うわ〜羨ましいぃ〜vvv」って、ついうっかり本音が出てしまいましたの ほほほ


それから1ヶ月ほどたったでしょうか…
久しぶりにJDG本部へ午前中に営業でお伺いした時のこと。
ばったり廊下で石川さんと遭遇したのです。
「いつもお世話になっております」
と、わたくしが営業スマイル+αでご挨拶すると、
「こちらこそ、この度は大変お世話になりました」
とおっしゃりながら、石川さんがぴしりと姿勢を正され丁寧に頭を下げられたのです。
わたくしったら、いきなりな事でびっくりして迂闊にも呆けてしまったのです。
何のことかと思っていましたら、あの香水の件でした。
「お気に召して下さったのですね」
「はい。ずっと愛用してますよ。はじめはちょっと
気恥ずかしかったのですが、今では付ければ気分がシャンとする気がしてきました♪」

では、とお別れ際に―ふわり―と残り香がわたくしの鼻をくすぐってくれましたvv

ふふv この香りは…

トップノートはシトラス系
ミドルノートはフローラル系
ラストノートはムスク系

わたくしたちがセレクトした4銘柄の中で、この香りに該当するフレグランスはアレだわvv ふふふvv

予想通り、石川さんにとってもお似合いだわぁ〜vvv
うふ うふふふ うふふふふふvv


こうして、石川さんは今も城教官からプレゼントされた銘柄をずっと使い続けていらっしゃるのです。
ある意味、城教官の“形見”でもありますもの…


レポート1 終了













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